証券口座とは
証券口座は、株式、投資信託、債券などの金融商品を「購入・保管・売却」するために作られた口座で、投資を始める際には法律上も開設が必須です。銀行口座と同様に現金の入出金は可能ですが、給与振込や公共料金の自動引き落としなど日常生活の決済には使えません。
銀行口座が現金のみを入れて置ける箱ならば、証券口座はお金や株式など資産を入れておける箱となります。

口座、開こうと思ってるんです。
……ただ、SBIと楽天でずっと迷ってて。どっちも良さそうで、決めきれなくて。

私は、SBI証券をおすすめしてます。
楽天証券も使っていましたが、メインで使っている銀行口座や投資をスマホで行っていたので、今はSBI証券のみにしています。
「始める前に」シリーズをここまで読んで、果樹園を始めようと思ってくださったなら今からやることは、『かぶたし』を行う証券会社を決めることです。ただ注意してほしいのが、証券口座は、あとから別の会社へ変えるのが大変なものでもあります。これは皆さんの生活圏や好みの問題でもあります。
この記事では私がSBI証券一本に決めた理由や体験談をもとに、楽天証券との比較や口座開設に必要なものなどを解説していきます。
- 私が口座を選んだ3つの基準
- その基準でSBI証券と楽天証券を比べた結果
- 楽天証券を使っていた私が、SBIひとつに寄せた理由
- 口座の契約に、必要な書類・かかる時間・かかるお金
結論:口座はSBI証券のみでいい
結論から言います。私はSBI証券をおすすめします。理由は「お得だから」ではありません。
- ✅ 選べる銘柄がいちばん多い(単元未満株 約4,000銘柄)
- ✅ 買い方(『かぶたし』)に余計なコストやリスクがかからない(1株からでも手数料無料)
- ✅ 生活の動線と相性がいい(普段使いの銀行と地続きにできる)
証券口座を決めると、買える銘柄と買い方が同時に決まります。さらにNISA口座は1人1金融機関しか持てず、変更には年単位の手続きがかかります。だから最初の選択が効いてきます。
では、私が何を見て選んだかを話します。
私が口座を選ぶときに見た3つの基準
証券会社の比較記事はたくさんありますが、手数料やポイント還元率まで細かく追いかけると、正直きりがありません。しかも各社ともサービス内容は頻繁に変わります。
なので私は、長く続けても変わりにくいところだけに絞って判断しました。
- 品種の数 — 選んだ銘柄が、その口座で手に入るか
- 買い方とそのコスト — 1株から買えるか。そこに余計な費用が乗らないか
- 生活の動線 — 普段使っている銀行から、無理なくお金が流れるか
※ポイント還元は、還元率が改定される可能性が高いため入れておりません。
では、この3つの基準で使用経験のあるSBI証券、楽天証券の2社を比べてみましょう。
取り扱い銘柄の数 :SBI証券の方が多い
1株から買えるサービスは、SBI証券では『S株』、楽天証券では『かぶミニ』と言います。この2つのサービスには、取扱銘柄数に差があります。
| SBI証券「S株」 | 楽天証券「かぶミニ」 | |
|---|---|---|
| 取扱銘柄数 | 約4,000銘柄 | 約2,100銘柄 |
差は約1.9倍です。
これは「多いほうがすごい」という話ではありません。私は、銘柄を探す際に自分が使っている証券会社だけでなく、バフェットコードなどの銘柄情報が見れるサイトを使用しています。そのサイトでせっかくみつけた銘柄が、その口座で取り扱ってなければ、見つけた優良銘柄を買えないか、100株を一度に買うしかありません。そのため高値づかみのリスクが上がり、他の銘柄以上に慎重にならざるを得ません。
数少ない優良高配当株を少しずつ集めていく方針の場合、この差はじわじわ効いてきます。
銘柄の買い方: 手数料と購入タイミングの違い
次に、実際に1株単位で株式を買うときの違いです。
やはり、まとまった投資資金がない場合は、1株単位で株式を買うことが多くなると思います。現に私も、1株単位で株式を買うことが多いです。
ですので、1株単位で株式を買う場合の手数料や購入タイミングが大事になってきます。
この差で、必要投資資金額に大きな差ができます。
| SBI証券「S株」 | 楽天証券「かぶミニ」 | |
|---|---|---|
| 約定タイミング | 1日3回(前場始値・後場始値・終値) | ・リアルタイム ・前場寄付(朝9:00) |
| コスト | 売買手数料 無料 ※各種報告書を電子交付に設定した場合。 | ・リアルタイム:株価に0.22%上乗せ ・前場寄付:無料 |

例えば、市場が開いている10時に1株1000円だったA社を10株注文したとします。SBI証券のS株では、11時30分ごろに約定となり買値が決まりますが、楽天証券のかぶミニでは10時の株価に0.22%10022円(1002.2円/株)で取得もしくは、9時ごろに約定となり買値が決まります。
もちろん、注文した時その時間までの株価を見て、買値を予測してから注文していると思いますが、注文から時間が経つほど、株価の変動します。特に市場が終わる15時30分以降に、株の新情報や社会情勢のニュースが耳に入り、翌営業日の株価は大きく変動します。
となると、注文から約定までが短い方が、自分の予測(予算)に近い値段で購入できる可能性が高いということです。
では、私が実際に購入した記録を、例に見てみましょう。
積水ハウスを6回に分けて買った実例
2026年の春から夏にかけて、私は積水ハウス(1928)を70株、平均取得単価3,269円まで買い進めました。やり方は全て、市場開始後に注文しその日中に約定するように注文しました。内訳はこうです。
| 日付 | 株数 | 取得単価 |
|---|---|---|
| 2026/04/30 | 10株 | 3,379円 |
| 2026/06/01 | 10株 | 3,302円 |
| 2026/06/02 | 10株 | 3,249円 |
| 2026/06/18 | 10株 | 3,266円 |
| 2026/06/22 | 20株 | 3,226.5円 |
| 2026/06/23 | 10株 | 3,233円 |
最初に買った3,379円だけで70株分をまとめて買っていたら、平均取得単価は3,379円のままでした。6回に分けたことで、1株110円、70株で7700円下げられた計算になります。
そしてこの買い方は、1回ごとに手数料がかからないから成立しています。 もし1回手数料がかかるなら、その分だけ10株ずつ買う意味がかなり薄れてしまいます。
楽天証券のかぶミニはリアルタイムで買うことができます。
ただしその場合、株価に0.22%のスプレッド(≒手数料)が上乗せされます。
このスプレッドは買付額として記録され、評価額や株価の損益計算に使われます。つまり先ほどの例をもとに考えると、すべて買った瞬間0.22%付与、約7円高く購入したことになり、買い付け価格は3,276円となります。
しかし、楽天でも「寄付(よりつき)取引」を選べば、このスプレッドはかかりません。その代わり、約定(購入)タイミングが、翌営業日の9時ごろとなってしまうため注文から約定まで時間が空いてしまい、自分の予想から乖離した金額での売買となってしまう可能性があります。
以上のことを踏まえ、私は100株未満で買えて、手数料無料、注文から約定(購入)までが短いSBI証券を選んでいるのです。
生活の動線 : 銀行と地続きかどうか
最後の基準は、普段使っている銀行との相性です。
私が使っているのはドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)です。
この銀行には『目的別口座』という、貯金に名前を付けて区分けし管理できる機能があります。
たとえば口座に100万円あるとき、20万円に「教育用貯金」、20万円に「旅行費積立金」、40万円は名前を付けずに管理という具合に、同じ口座に入っているお金に“名札”を付けて区分けできるんです。
またこの機能には、各区分けごとに目標金額と毎月の積立金額も設定できるため給与が30万入ってきた際に自動的に5万を「教育貯金」、2万を「旅行費積立金」に分けられ、目標額に到達すると積み立てを終了します。

この機能では利息もそのまま分けられるので、複数の口座に分けて管理していたのが1つの口座で解決し、また振込手数料などの費用が掛からなくなります。

これなら、今まで何個も作っていた銀行口座を1つにまとめられるな
その他にも、近年通帳の発行をしない銀行が増え、アプリによる管理ができるようになりました。しかし、お金をおろすにはその銀行のATMを使う、あるいは時間を見ておろさねば手数料がかかったり、おろせないといったことが起きます。
しかし、ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)は、セブンイレブンもしくはローソンなどのATMで手数料無料で下ろすことができます。(回数制限あり)

名前が変わったって聞いたんですけど、SBI証券との連携はどうなったんですか?
2026年8月3日に商号が「ドコモSMTBネット銀行」へ変わりましたが、口座番号やSBIハイブリッド預金といった仕組みは維持されています。連携のメリットである手数料なし、即日口座振替可能などの機能は変わらず使えます。
楽天証券も使っていた私が、SBI証券一本にした理由
さて、大まかに2つの証券会社について違いが分かったところで、私がSBI証券のみにした理由について話します。
理由は3つです。
- 投資スタイル(『かぶたし』)に合わない
- SBI証券の操作に慣れていた
- ドコモSMTBネット銀行が優秀すぎた
では、1つずつ見ていきましょう。
1つ目:投資スタイルに合わない
先ほどの基準②で書いたとおり、楽天でリアルタイムを選ぶと、買った瞬間に0.22%分の含み損、寄付を選べば約定(購入)が翌営業日。
午前中に株価の動きを見て午後の値動きを予測し注文を入れるスタイルのため、翌営業日に約定では、値動きが大きく変わる可能性が高いため相性が悪くなります。
また、リアルタイムでの購入では、0.22%分株価を上げて購入金額を考えなければならず、手間もハードルも上がってしまいます。
2つ目:SBI証券の操作に慣れていた
保有銘柄の見方、注文の出し方、配当の確認を私はSBIの画面で覚えたので、楽天では毎回「これどこだっけ」と探していました。また、メールでの承認確認などが手間だったため、慣れ親しんだSBI証券一本に絞りました。
3つ目:ドコモSMTBネット銀行が優秀すぎた
基準③のとおり、私がメインで使っているのはドコモSMTBネット銀行であり、実家が他県であったり旅行をよくする身としては、どの地域でも手数料無料で下ろせる銀行が相性が良く、1つの口座でお金の管理が完結できることがとても便利です。
楽天証券も優秀
結果として、SBI証券に絞りましたが、楽天証券には株式をいろいろな角度から探すこともでき優秀です。何度も言いますが、特に楽天圏で生活されている方にはおすすめの証券会社です。
証券口座契約でやること|必要なもの・時間・お金
契約する会社が決まったら、あとは手続きです。難しいことはほとんどありません。
用意するもの
- マイナンバー確認書類(マイナンバーカード、または通知カード)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 銀行口座の情報(入出金に使う口座)
- メールアドレス
マイナンバーカードがあれば、カード1枚でマイナンバー確認と本人確認を兼ねられます。手元にあるなら、それがいちばん早いです。
手順 4つだけ
- 公式サイトから申し込み(入力は10〜15分程度)
- 本人確認書類をスマホで撮影してアップロード
- 審査を待つ(ここが待ち時間)
- 開設完了の通知を受け取り、ログイン
申し込みのときに、「NISA口座も同時に開設する」を選んでおいてください。あとから申し込むと二度手間になります。
また、課税口座は「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでおくと、証券会社が税金の計算と納付を代行してくれるので、確定申告が不要になります。
お金はかからない。かかるのは「待ち時間」
いちばん誤解されやすいのがここです。
- 口座開設:無料
- 口座維持:無料
- 入金しなくても、口座は持てる
- かかるのは、申し込みの15分と、審査を待つ時間
そして待ち時間は、自分ではどうにもできません。
通常の証券総合口座は最短で翌営業日〜数営業日ですが、NISA口座は税務署の審査が入るため、もう少し時間がかかります。さらに、開設と設定をしても、積立投資の場合は、買付が始まるのは翌月または翌々月からになることが多いです。
今日できることは、15分の申し込みだけ。それ以上は、待つ以外にやることがありません。逆に言えば、その15分を今日やるかどうかで、果樹を植えられる時期が1か月ずれます。
まとめ
- 証券口座を決めた時点で、買える銘柄と買い方が決まる
- NISA口座は1人1金融機関。変更はできるが手間がかかるため、最初の選択が効いてくる。
- 私の基準は①銘柄の数 ②買い方のコスト ③生活の動線の3つ
- SBI証券と楽天証券を比べた結果、SBI証券ひとつに集約
- 開設も維持も無料。かかるのは申し込みの15分と、審査の待ち時間だけ

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※本記事は筆者個人の経験と考えに基づくものであり、特定の金融商品・口座の購入や投資を勧誘するものではありません。
※投資には価格変動などのリスクがあり、元本を割り込む可能性があります。
※各社の手数料・サービス内容やNISA等の制度は執筆時点の情報です。最新の内容は各社公式サイトおよび金融庁の公式情報で必ずご確認ください。
※投資の最終判断は、ご自身の責任でお願いします。
<『かぶたし』とは>
>『かぶたし』(選定・購入・売却の基準)について知りたい方はコチラ
>『かぶたし』のメリット・デメリットについて知りたい方はコチラ
参考
・金融庁「NISA特設ウェブサイト」
・SBI証券 公式サイト
・楽天証券 公式サイト
・ドコモSMTBネット銀行 公式サイト







