
新NISAを始めたほうがいいのは、なんとなくわかりました。
でも結局、新NISAってどんな制度なんですか?

内容も大事だとは思うんですが……
正直、私はいくら増えたのかが一番気になります。

言われてみれば、NISA制度の中身を詳しく説明してにゃかったにゃ
今回は、制度の中身も説明するにゃ

そうだね。なら、私もすべては公開できませんが、公開できる運用実績や積立内容を出しつつ、改めて考え方などを話していきますね。
本記事では、NISA制度の解説と筆者の運用実績をもとに、以下の3部構成で解説していきます。
- 新NISA制度の解説:これだけ知っていれば始められる、という要点だけ
- 私の実績公開:元公務員の私が2024年9月から21か月積み立てた実データ(投資信託のみ)
- もし特定口座で運用していたら?:同じ実績が課税口座だったら、手取りがどう変わっていたかの比較
※本記事は制度の解説と私個人の運用記録です。運用記録に関する数字はすべて投資信託のみの実績で、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
※投資の最終判断はご自身でお願いします。
1.新NISA制度の解説
新NISA制度を3行で簡単に説明
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せっかく興味を持ってくれた人のために、先に新NISA制度を簡単に説明するにゃ
株式投資の利益(売買益と配当金)
投資には主に売買益と配当金の2種類の利益を得ることができます。
例えば、A社の株を1株100円で100株購入したとします。
1年後A社の業績が良く株価が150円となり、配当金として1年で1株3円得られました。このタイミングですべての株を売ると利益は
・売買益:150円×100株 ー 100円×100株 = 5,000円
・配当金:3円×100株 = 300円
※ちなみにこの銘柄の配当利回りは、売ったタイミングでは、3÷150×100=2%となります。
この場合、新NISA制度を使えば5,300円得られますが、使わない場合は約4,200円しか得られません。この差額が新NISA制度を使う1番のメリットです。
『つみたて投資枠』と『成長投資枠』
新NISA制度には『つみたて投資枠』と『成長投資枠』の2種類あり併用可能ですが、投資方法によって使える枠が変わります。
・指定銘柄へ定期定額投資の場合、『つみたて投資枠』か『成長投資枠』が使用可能
・指定銘柄へ指定数投資の場合、『成長投資枠』のみ使用可能
また、投資できる銘柄は、『つみたて投資枠』は国の基準を満たした投資信託、『成長投資枠』は上場株式・投資信託など、と枠ごとに異なります。

ちなみに投資信託は、個別株や債券などの投資先の詰め合わせパックと考えてもらえたらいいにゃ
よく、銘柄それぞれを野菜、投資信託を野菜の詰め合わせパックっと例えられるにゃ

個人的には、1つ1つの銘柄(野菜)を分析するのが手間な人、難しい人は投資信託(詰め合わせパック)の購入をお勧めします
そのほか、『つみたて投資枠』と『成長投資枠』は枠ごとに投資上限が決まっており、『つみたて投資枠』は年120万、『成長投資枠』は年240万となっています。
生涯投資額は、『成長投資枠』は1,200万となっており、『つみたて投資枠』は生涯投資上限額1,800万から『成長投資枠』での使用分を引いた残りとなっています。最短5年で満額になりますね。
ちなみに、この金額は購入時の金額で算出されます。
以上をまとめると以下のようになります。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間上限 | 120万円 | 240万円 |
| 買えるもの | 国の基準を満たした投資信託 | 上場株式・投資信託など(一部除外あり) |
| 向いている使い方 | 毎月の自動積立 | 個別株・スポット購入 |
無税となる期間は無期限・投資枠は毎年復活する
投資枠は、「一度使ったら終わり」ではありません。何かしらあり取り崩しても、また積み直せます。
また、旧NISAと異なり非課税期間は無期限です。
制度の説明はここまでです。「税金がゼロ」が実際どれくらいの金額になるのかは、第3部で私の実績を使って計算します。その前に、その実績をお見せします。
2.私の実績公開(投資信託のみ)
NISA口座(投資信託)の運用成績(2026年6月13日時点)
私のNISA口座(投資信託)の運用期間は、2024年9月〜現在
- 累計買付額:1,024,796円(月5万円→2026年5月から月約9万円に増額)
- 現在の評価額:1,084,267円
- トータルリターン:+141,606円(値上がり益・分配金・売却済み分を含む/執筆時点)


口座開設後に積立設定すると、翌月もしくは翌々月からの購入(運用開始)となります。
年別の歩み(年単位)
| 年 | 年間の買付額 | 年末の評価額 | トータルリターン |
|---|---|---|---|
| 2024年(9月〜) | 114,736円 | 116,832円 | +2,832円(ほぼゼロ) |
| 2025年 | 543,673円 | 706,511円 | +84,456円 |
| 2026年(6月まで) | 366,387円 | 1,084,267円 | +54,318円 |
注目してほしいのは2024年です。4か月積み立てて、リターンは+2,832円
成長投資枠に至っては−23円でした。
さらに2025年は、年間で見ればプラスですが、春の下落局面で評価額はマイナス圏に沈み、夏ごろまで含み損が続きました。増えた期間より、我慢の期間のほうが印象に残っているのが正直なところです。
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この2025年春の下落は、トランプ関税発言1回目の時にゃね
あの時は、短期間の暴落・高騰といった珍しい動きをしていたにゃね
含み損の期間に、やったこと・やらなかったこと
ここでの話の解像度を上げるために先に私の投資方針をお話しします。
私は数十年単位の長期投資を行っており、方針として「利益の最大化」を求めるのではなく、「損する可能性を減らすこと」を求めて投資しています。

簡単に言えば、私は1年2年程度で株を売買するのではなく、購入したら老後資金として切り崩していくまでは原則売りません。ということです。
本ブログでは、『長期投資での運用』及び、『投資方針を決めておくこと』を推奨しております。しかし、長期投資以外の運用を否定等はしておりません。
自分の投資方針を決めたい方、私の投資方針や購入時に見ている場所が気になる方は下記の記事を参考にしてください。

では、実際に含み損になっているときの私の行動について話していきます。
やらなかったこと:売却
積立投資は「投資時期を読まず感情を入れないことで、損をする可能性を減らす」仕組みです。下落局面で売るのは、その仕組みを自分で壊す行為になります。沈んでいた時期に淡々と買えた分が、今の+14万円のかなりの部分を作っています。
やったこと:保有ファンドの手数料(信託報酬)の確認
価格はコントロールできませんが、コスト(信託手数料)はコントロールできます。下落時にどうしても何かしたくなったら、これをおすすめします。手は動くのに、資産は壊しません。
例外:運用終了(繰上償還)の話が出たファンド売却
繰上償還とはファンド自体が運用をやめてしまうことで、非課税で持ち続ける前提が崩れます。売る・売らないの基準は「価格が下がったか」ではなく「持ち続ける前提が崩れたか」に置いています。
現在の積立設定
| 投資先 | 設定額 | 頻度 | 年間ペース |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 15,000円 | 毎週 | 約78万円 |
| eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 20,000円 | 毎月 | 24万円 |
| Tracers グローバル3分法 | 5,000円 | 毎月 | 6万円 |
※これは執筆時点の積立設定です。私の保有ファンドはこのほか、過去に積み立てた分配型ファンドなどもあり、この記事の年別データ・トータルリターンは私の保有する投資信託全体の数字です。

これが投資の正解とは思っていませんが、私にとって最善と考えています。
銘柄及び金額の理由
積立投資では、外国株を主軸に、国内株と債券に投資する方針です。
理由は、私は投資全体を通して、日本株50%・外国株40%・その他10%という配分で運用を目指しています。
この配分にするには、『成長投資枠』での高配当日本株投資を考慮しなければならないため、積立投資では世界株を主軸にしています。
また、手数料が低く、純資産が大きくて、投資先(=暴落リスク)が被らない銘柄を選びました。特に、債券は『成長投資枠』での投資しかできない銘柄が多いため、債券や個別株に投資しており、そのうち債権への投資割合の大きい銘柄を選びました。
金額については、月5万円での運用の際は、外国株3万、日本株1.5万、債券0.5万で運用していました。
これを基準に考えたうえで、、日本株2万、債券0.5万に変更、残りを外国株へ投資と設定しました。
なぜ月5万円→約9万円に増額したのか
2026年5月に積立額をほぼ倍にしましたが、これは収入が増えたからでも、節約の成果でもありません。貯金の置き場所を変えただけです。
きっかけは、自分の貯蓄を見直したとき、現金がかなり残っていることに気づいたことでした。そこで生活防衛資金(万一のときの生活費)と特別費(直近で使う予定のあるお金)を除いた現金は、基本すべて株式資産に変換する方針に変更しました。 増額分の原資は毎月の収入ではなく、この眠っていた貯蓄です。
近年の物価高騰を見るに、現金のままでは金額増えても、価値は減っていきます。「使う予定のないお金が、ただ口座に座っている」状態は、今の時代損でしかない。ですので現金を、株式資産にすることで物価高に対抗していこうという考えです。

お金の価値が下がるとは、同じ金額で買えるものが少なくなることです。
たとえば、一昨年まで100円で買えた板チョコが、今では200円になっていますよね?

すると、1万円で買える枚数は一昨年までは100枚でしたが、今では50枚に減りました。これは、物の値段が上がることで、同じ1万円でも買える量が減ってしまったということです。
つまり、物価高によりお金の価値が低下しました。

しかも、今は低金利にゃ
現金で貯蓄していても年利0.4%
1万円は1年で10,040円にしかならにゃ
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でも、株に変えれば年成長率は平均10%
近年では、全世界株(オルカン)は40%以上にゃ
これが、株式資産がが現金資産より物価に対抗できる理由にゃのにゃ
基本メンテナンスは3か月に1度だけ
私のルーティンは3か月に1度の点検のみ。見るのは「手数料」「積立設定」「ファンドの純資産(繰上償還の予兆がないか)」の3つです。直近は2026年4月に点検し、5月に銘柄の入れ替えと増額を実施しました。
それ以外の日は評価額を見ません。頻繁に見るほど売りたくなるのが人間だからです。
3.もし特定口座で運用していたら?現在の利益と比較!
まず「特定口座」とは
特定口座とは、NISAではない普通の課税口座のことです。証券会社が年間の損益を計算してくれる口座で、「源泉徴収あり」を選べば税金の処理も自動で完結します(確定申告も原則不要)。手間がかからない、よくできた口座です。
ただし1つだけ、NISAとの決定的な違いがあります。利益に20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかることです。
新NISA制度を使用しなかった場合、約2.9万も減っていた
もし今、私の保有している投資信託をすべて売った場合、
| 特定口座の場合 | 新NISAの場合 | |
|---|---|---|
| トータルリターン | +141,606円 | +141,606円 |
| 税金(概算) | 約2.9万円 | 0円 |
| 手元に残る利益 | 約11.3万円 | 約14.2万円 |
21か月・元本約100万円の積立で、すでに約2.9万円の差。これが20年・30年と続き、元本も利益も大きくなるほど差は開きます。
なお、+141,606円の中には投資信託の分配金(配当金) 約1.1万円も含まれています。特定口座なら、この分配金からも受け取るたびに約20%が引かれます。
つまり、2年で3万円程度得しているという計算です。
「取られる側」も経験済み
実は投資を始めたばかりのころ、きちんと理解せずに投資設定していたため、誤って一部銘柄を特定口座で運用していました。
誤りに気付いた段階で含み益でしたので、約6.5万円分売却
その利益が約3,500円でしたので、約700円税金で引かれました。金額は小さいですが、「同じ投資なのに、入れる箱が違うだけで手取りが変わる」ことを、この時身銭で確認した瞬間です。
ちなみに特定口座にはいまも投資信託が約1.3万円分だけ残っていて、こちらは執筆時点でマイナスです。こちらも、含み益になり次第売却予定です。
それでも特定口座に意味はある:使い分け
| 新NISA | 特定口座 | |
|---|---|---|
| 利益への課税 | なし | 20.315% |
| 年間の上限 | 360万円 | なし |
| 損益通算・繰越控除 | できない | できる |
| 確定申告 | 不要 | 源泉徴収ありなら原則不要 |
基本方針はシンプルで、まずNISA枠を使い切る。特定口座はNISA枠を超える資金の置き場。1つだけNISAの弱点を正直に言うと、損が出たときに他の利益と相殺する「損益通算」ができません。ただ、長期積立前提ならこの弱点が表に出る場面は限られます。
※税額はいずれも概算です。実際の課税は売却時の損益や他の所得との関係で変わります。
よくある質問
Q. いくらから始められる?
多くのネット証券では100円から積立できます。
金額より「無理せず続く設定にすること」のほうが大切です。
Q. 何を買えばいい?
特定の商品はおすすめしません。
もし、私が選ぶなら、①手数料が低いこと、②純資産額が大きいこと、③リターン実績が良いことの3つです。
その他考えることは、自分の保有している個別株や投資信託の種類を見て、暴落リスクが被っていないかを見ています。
Q. 下がったら、どうすれば?
売らない、積立は止めない、どうしても何かしたければ銘柄分析をする。
始めてしばらくの成績がほぼゼロや含み損でも、それは通常運転です。
Q. NISAとiDeCo、どっちが先?
私はNISAを優先することを推奨しています。
詳しくは下記記事を見てください。
20代向けに書かれた記事ですが、私がiDeCoよりNISAを優先した方がいいと言う理由を解説しています。
まとめ
- 新NISAは利益への税金約20%がゼロになる制度
- 私の投資実績は、買付約102万円→トータルリターン+141,606円。ただし最初の4か月は+2,832円、翌年春には含み損も経験した
- 同じ実績で特定口座で運用していたなら約2.9万円が税金で消えていた(実際に約700円取られた経験もある)
これから口座を開く人向けの証券会社の話は、別記事にまとめていきます。
※運用実績・トータルリターン・税額試算はいずれも執筆時点の概算であり、将来の成果を保証するものではありません。
※投資にはリスクがあり、元本を割り込む可能性があります。
※税制は変更される場合があります。
※投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。



