✏️はじめに
「上から5件だけ見せたい」
「見出し行を除いたデータだけ抽出したい」
「最新データだけ抽出して表示したい」
そんな部分的にデータを抜き出したいときに便利なのが、
DROP関数とTAKE関数です!
Office 2021 / 365以降で使える新しい関数で、行や列を指定して「抜く」「取り出す」ことが一瞬でできるようになりました。
この記事では、基本的な使い方から、FILTER / SORTと組み合わせた応用テクまで、実務に使えるレベルで丁寧に紹介していきます!
🛠️ DROP / TAKEってどんな関数?
①DROP関数
=DROP(範囲,表示しない行数, [表示しない列数
])
- 指定した行数・列数を削除した結果を表示する関数
- プラスの数:先頭から削除
- マイナスの数:末尾から削除
②TAKE関数
=TAKE(範囲,表示する行数, [表示する列数
])
- 指定した行数・列数だけ抽出する関数
- プラスの数:先頭から取り出す
- マイナスの数:末尾から取り出す
基本の使い方:上から3行だけ表示
①DROP関数
=DROP(A2:C10, 1)
・先頭の1行(=見出しなど)を除外
②TAKE関数
=TAKE(A2:C10, 3)
・A2:C10 の表から、上から3行だけ抜き出す
応用:末尾のデータだけ抜き出す
たとえば、「最新5件の売上」を表示したいとき:
=TAKE(A2:C100, -5)
-5
と指定すれば、末尾から5行を取り出す- データ更新があっても、常に最新5件を自動抽出!
実務でよくある組み合わせ:SORT + TAKE
たとえば、1日単位の売上TOP5を抽出したいとき
=TAKE(SORT(A2:B100, 2, -1), 5)
SORT
関数でB列(売上)で降順ソートTAKE
関数で上位5件を取り出す!
たったこれだけで、TOP5が完成!
フィルタ結果に使いたいとき:FILTER + TAKE
たとえば、「営業部」の中で上位3人を出したい:
=TAKE(SORT(FILTER(A2:C100, B2:B100="営業部"),3, -1),3)
FILTER
関数で部署が「営業部」のデータを抽出SORT
関数で売上順で並び替えTAKE
関数で上位3人のみ抽出
DROPで“見出し除外”もスマートに
データをグラフに使うときなど、見出しだけを除外したい場面でも:
=DROP(A1:C10, 1)
→ 1行目(見出し)を削除して、データだけ抽出!
カレンダー系にも使える
たとえば、今月の予定リストを作って、そのうち来週の予定だけ抽出したい場合:
=TAKE(SEQUENCE(30,,DATE(2024,4,1),1), 7)
→ 4月の全日付から、最初の7日間を抜き出す。
SEQUENCE
関数との組み合わせも相性抜群!
🧩 まとめ
関数 | できること |
---|---|
DROP | 指定行/列を除外(削除)する |
TAKE | 指定行/列だけを抽出(取り出す)する |
応用 | FILTER / SORT / SEQUENCEと組み合わせて最強に! |
活躍する場所は特に下の5場面!!
- ✅ 上位◯件のランキング表示
- ✅ 最新データの自動表示
- ✅ フィルター後の一部データだけ抜き出す
- ✅ グラフ用データとして見出し除去
- ✅ 月の予定・週の予定などの切り出し
Excel 2021以降で使える新しい武器として、DROPとTAKEはとても強力です。
「上だけ」「下だけ」「一部だけ」の抽出が、関数1行で完了。
集計も見せ方も、一気にスマートになります!
🗣️さいごに
DROP / TAKE関数を知ると、「この部分だけ欲しいな〜」という願いが全部叶うようになります。
あなたの業務で、毎回見出し削除してる作業や、上位データだけ抽出してる処理はありませんか?
それ、DROP / TAKEで一発で終わるかもしれません!
気になる活用方法があれば、ぜひコメントで教えてください!
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