✏️ 初めに
「この関数、毎回コピペして使ってる…」
「条件分岐が多すぎて、式がぐちゃぐちゃ…」
「もっとスマートに処理できたらいいのに…」
そんなあなたにこそ知ってほしい、Excelの“裏エース”こと LAMBDA関数
。
実はこれ、Excel関数を“自作”できるすごい機能なんです。
数式を登録して、関数名をつけて再利用できる。
つまり、「関数メーカー」になれるのがLAMBDA関数。
「関数を作るなんてムリ!」と思うかもしれませんが、
実はLETやIFを使えれば、LAMBDAもじゅうぶん扱えます。
💡この記事では以下のようなポイントを紹介!
- LAMBDA関数ってなに?
- 具体的な使い方(四則演算でスタート)
- 名前定義と組み合わせて“本物の自作関数”に
- どんな場面で活躍するか?

1. LAMBDA関数ってどんなもの?
LAMBDA関数の構文
=LAMBDA(引数1, 引数2, ..., 処理式)
たとえば、2つの数を足す関数はこう作れます。
=LAMBDA(a, b, a + b)
だけだと動かないんだけど、「名前定義」に登録すると、これが関数として使えるようになります。
2. 関数に“名前をつける”方法
- Excel上部メニューの「数式」タブをクリック
- 「名前の管理」または「名前の定義」を選択
- 名前(N)に付けたい名前を、参照範囲(R)に関数を入れた場所を入力
たとえば名前を「MYADD」、参照範囲(R)がA1のとき以下のようになる。
その後、ほかの
=MYADD(5, 3) → 8
のように、関数っぽく使えるようになる!
3. なぜLAMBDA関数が便利なの?
✔ 毎回同じ処理を繰り返してる式をまとめられる!
✔ 複雑なネスト式を1行に集約できる!
✔ 他のブックにも再利用可能!
✔ “自分だけのExcel拡張機能”が作れる!
つまり、ルーチンを自動化して「再利用性・見通し・保守性」が爆上がり。

4. まずは簡単な自作関数から始めよう
【例1】10%の消費税を計算する関数
=LAMBDA(価格, 価格 * 1.1)
これを「税込価格」という名前で登録しておけば、
=税込価格(1000) → 1100
超わかりやすいし、修正も「元の関数」だけでOK!
【例2】IFを組み合わせた判定処理
=LAMBDA(点数, IF(点数>=80, "A", IF(点数>=60, "B", "C")))
名前定義で「成績判定」と登録すると、
=成績判定(75) → B
複雑なIF文が一言で呼び出せる。見た目も超スマート!
5. 名前定義との合わせ技がポイント!
LAMBDA関数は、そのままセルで実行しても動かない。
名前をつけて登録することで「関数化」されます。
手順はカンタン
- [数式] → [名前の管理] → [新規作成]
- 名前:
任意の関数名
- 参照範囲:
=LAMBDA(...)
これだけで、自作関数が完成!
セルで =関数名(引数)
と打てばOK。
6. LET関数と組み合わせれば、もっと読みやすく!
LAMBDAの中でLET関数を使えば、式の中身もスッキリ整理可能。
【例】税込・税額を分けて出力
=LAMBDA(価格,
LET(税率, 0.1,税額, 価格 * 税率,税込, 価格 + 税額,
"税込: " & 税込 & "円 / 税額: " & 税額 & "円"))
名前定義で「税込計算」と登録しておけば、
=税込計算(1200)
→ 税込: 1320円 / 税額: 120円
と一発表示!
7. どんなときに使うと便利?
・ 同じ処理式を何度も書くのが面倒
・セルごとの条件判定をテンプレ化したい
・チームや共有ファイルで統一ルールを作りたい
・「名前定義」+「構文整理」でスピードアップしたい
実務でありがちな「消費税・割引率・評価判定・単価変動」などにピッタリ。
8. 注意点と使える環境
LAMBDA関数は以下のバージョンで使えます:
✅ Excel 365(最新版)
✅ Excel 2021(買い切り型)
※ それ以前のバージョン(Excel 2019や2016)では使えません。

🧩 まとめ
- LAMBDA関数は、Excelで「自作関数」を作れる革命的な機能!
- 「処理に名前をつけて登録 → 関数のように使える」
- LETと合わせて使えば、式も読みやすく・保守もしやすい
- 初心者は「四則演算」や「IF判定」からスタートがおすすめ!
🗣️ さいごに
「Excelの式、毎回コピーしてるな…」
「この処理、使い回したい…」
そんなとき、LAMBDAはあなたの作業を“関数化”してくれる魔法の道具になります。
「こういう処理、関数にできる?」
「うちではこんなLAMBDA作ってるよ!」など、
コメントでアイデアや質問、お待ちしてます。

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