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『かぶたし(高配当株を軸に少額ずつ買い足す長期投資)』を続けるうえで守る、10の原則を見ていきます。
『かぶたし』の10原則
1.お金を増やすこと自体を目的にしない
私が好きな考え方に、「お金は引換券」というものがあります。
欲しいもの。やりたいこと。経験したいこと。それらと交換するための券が、お金だという考え方です。券そのものを集めることが目的ではありません。
ですので私は、資産額を競うことも、FIREすることも目的にしていません。私が増やしたいのは、人生の選択肢です。
「お金がないから」という理由だけで、やりたいことを毎回あきらめなくていい状態をつくる。これが、この手法で投資をする目的です。
2.目的は、配当金を増やすこと
株式投資で得られる利益には、売買益と配当金の2種類があります。
売買益を狙う場合、「安く買う」「高く売る」という2回の判断が必要になります。どちらかを大きく間違えれば利益は出ませんし、うまくいってもその利益は1回きりです。
一方、配当金は持っているあいだ、ずっと入ってきます。株価の読み合いで誰かに勝つ必要がありません。
このブログで探しているのは、値上がりしそうな会社ではなく、倒産せず、毎年配当をいただける会社です。
3.毎年、一定額を投資する
今の株価が高いのか安いのかは、将来が来るまで誰にも分かりません。
「高いから待とう」と考えて見送った価格が、10年後に振り返れば人生でいちばん安い価格だった、ということは普通に起こります。逆もまた同じです。分からないものを当てにいくより、買う機会を逃さないことを優先します。
金額は、いくらでも構いません。ただ最低ラインを挙げるなら、月1万円(年12万円)だと私は考えています。
月1万円を36年続けると
年12万円 × 36年 = 投資元本 432万円
配当利回り3%なら、年 12万9,600円
ひと月あたり 約1万円
つまり、今払う月1万円が、将来の毎月1万円になるということです。
単元未満株なら1株数百円から買えるので、月1万円でも複数の銘柄に分けられます。ボーナスのある月に増やしてもかまいません。大事なのは金額の大きさではなく、止めずに続けられる額であることです。
ただし、明らかに相場が過熱していると感じるときは買いを控えます。買わないという判断も、投資のうちだと考えています。
4.投資資金は使い切らない。10%は必ず残す
暴落は、株を長期で持つと決めた人からすると「株のセール」です。ところが、どんなに安くなっても、そのときに買える現金がなければ意味がありません。
そこで私は、1週間の予算を、その時点の投資資金の90%までと決めています。投資資金が30万円なら、使えるのは27万円まで。3万円は必ず残します。
この10%は、単なる安全資金ではありません。「株のセール」が続きやすくなり続けた時に、追加購入できるための予備資金です。できるだけ、買い値を下げ含み損を減らすことは、あなたのストレスを減らし、投資からの離脱を下げる行動になります。
5.生活防衛資金を最低6か月分確保してから投資する
生活費まで投資に回すことは勧めません。
それでは、今の生活を捨てていることになり、長くは続かないからです。株式は貯金と違い、資産の変動があります。投資した金額分必ず保証されるわけではありませんし、配当金も常に一定額以上出る保証もありません。
また、不況や持病などで失業したとしても、失業給付は翌月から入ってくるわけではありません。離職票が会社から届かなければ手続きすら進められず、説明会や待期期間を経て、実際にお金が入るまでにはかなり時間がかかることがあります。
その間も、住民税・健康保険・年金・生活費は止まってくれません。
「給付があるから大丈夫」ではなく、給与収入がなくなっても数か月生活できる状態をつくってから投資を始める。私はその目安を最低生活費の6か月分と考えています。
6.配当金は、全額を再投資しない
入ってきた配当金の使い方の例を、3つ挙げます。
- 再 投 資:配当を生む資産をさらに増やすため
- 思い出投資:旅行、大切な人との時間、今しかできない経験
- 自 己 投 資:資格、本、これからの自分のために使うお金
節約して投資資金をつくり、そこから生まれた配当も我慢して再投資し続ける。これを30年続けたら、我慢だけの30年になってしまいます。それでは何のために投資をしているのか分かりません。
お金はこの先も手に入ります。しかし自分の持っている時間は、今がいちばん多い。行きたい場所も、会いたい人も、10年後も同じとは限りません。
「やりたいことは、やれるうちにやる」ことも、「自分の価値を上げる」ことも必要です。
7.銘柄と、買う時期の両方を分散する
どんなに優良な会社でも、減配・無配・倒産のリスクと無縁ではいられません。だから分散投資を、投資先の銘柄を分けるのです。
ただ、業種を分けるだけでは足りません。同じ銘柄でも、いつ買ったかによって取得単価はまったく変わります。1銘柄を1回で買い切るのではなく、複数回に分けて買う。これも高値買いで終わらないための、リスク分散です。
金利上昇や原油価格の高騰など、株価を変動させる要因は様々あります。業績の悪化ではなく、こういった世界情勢による株価変動の要因は、どこかの銘柄のマイナス要因であり、どこかの銘柄のプラス要因です。そのため、複数銘柄保有することで、銘柄の下落を別の銘柄の上昇が補ってくれます。これにより資産全体の振れ幅が小さくなります。
これは利益のためだけではありません。振れ幅が小さいほど、暴落時のストレスが減り、投資を続けやすくなります。
8.買値だけでなく、買う株数も先に決める
私は買う前に、価格と株数をセットで決めることをすすめています。
- ○○円以下なら10株
- △△円以下なら20株
- 1週間で買うのは最大□株まで
これらを先に決めるということは、その銘柄に使う予算を決めるということでもあり、価格や株数を変えることで、リスクの分散にもなります。
決めてあれば暴落が来たとき、基準を決めているため、今の価格が割安なのか判断したうえですぐ動けます。逆に決めていなければ、判断が遅れ安くなっても何もできずに終わるか、高値買いをしてしまいほかの安くなっていた銘柄を買えなくなってしまいます。暴落は、たいてい仕事中に来ます。その場で考えている時間はあまりありません。
また単元(100株)未満での注文では、成り行き(約定時点の株価)での購入となるため、希望額よりも安く買うことも高く買うこともあります。この基準で運用すると、高値で買ってしまっても次、下がったところで買い足せるので、買値が平均化され、含み損を低く抑えることができます。これは精神的にかなり大きな違いです。
9.原則、高配当株は売らない
高配当株は、配当を生んでくれる資産です。崩せば、その分だけ収入が減ります。
ですので、教育費や住宅資金などでまとまったお金が必要になったときは、高配当株ではなく投資信託から先に売りましょう。投資信託を「取り崩すための資産」として持っているのは、このためです。
ただし、例外はあります。
世界情勢や業界の変化によって業績が長期的に悪化し、配当が減っていくことがあります。買ったときに描いていたシナリオから逸脱したと総合的に判断した場合は、売却して、代わりの銘柄に投資します。
売らないこと自体が目的ではありません。配当収入を受け取り続けることが目的です。
10.生活に余裕(選択肢)を持てることがゴール
教育費や住宅の頭金、老後資金といった「使い時」は、必ず来ます。
そのときに、積み上げてきた「投資信託」、「配当金」。これらは、あなたへ「新たにローンを組まない」、「クオリティを妥協しない」といった選択肢を増やしてくれます。
また、投資続けることで投資期間終了時に残った資産はそのまま、老後資金となります。子育てが終わってから、老後の備えといった問題を順々に解決していくのではなく、1つ解決しながらもっと先の問題への対応もしていく。
これが、暴落などのリスクを背負いつつ続けたあなたに、投資が与える余裕です。
この余裕がある生活、それが豊かな生活だと、私は考えています。
※本記事は筆者個人の経験と考えに基づくものであり、特定の金融商品の購入や投資を勧誘するものではありません。
※記載している試算は一定の前提を置いたものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。
※投資には価格変動などのリスクがあり、元本を割り込む可能性があります。
※投資の最終判断は、ご自身の責任でお願いします。
<『かぶたし』とは>
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