ひとひらの物語

ひとひらの物語

〇活

「ねぇ、涙活って知ってる?」「るいかつ?なんだそりゃ」僕のベッドの上に寝そべり、頭だけ布団の外にほっぽり出しながら、彼女は言った。「昨日友達から聞いたんだけど、なんかね〜、感動する映画とかを観て泣くことらしいよ」「ふ〜ん、で?」「他には落活...
ひとひらの物語

コスプ恋愛 続

コスプ恋愛 続 | 柊 美俊この小説の主人公はオタクだ「はぁ、異世界転移してぇ〜」「はぁ〜何言ってんのあんた」「だってよ〜、見てみろよこのキャラ可愛いだろ?俺もこんなキャラと話したり遊んだり⋯⋯キャッキャウフフな事がしたい!」「うわぁ⋯⋯」...
ひとひらの物語

コスプ恋愛

コスプ恋愛 | 柊 美俊この小説のヒロインはコスプレが趣味だ「ねぇ、これどう?」「ん?あぁ⋯⋯そぉだなぁ、もうちょい髪が長くて」「うんうん、それで?」「髪の先はピンク色で胸はBじゃなくっぐぁ」「っ〜胸がなに?」「だからっ、そのキャラの胸はd...
ひとひらの物語

色褪せたアスファルト

「やめます」その一言は、重く、苦しい決断だった。こんなことを言わなければならないなんて、昨年の俺は思いもしなかっただろう。色褪せたアスファルトを踏みしめながら、俺は帰路についた。2020年、初夏のことだった。2019年——令和が始まり、新し...
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