【Excel】事務処理でよく見る関数①

知のピース×データ整理

INDEX関数の使い方と活用例

エクセルで表の中から特定のデータを取り出すとき、どの関数を使いますか? 多くの人はVLOOKUP関数を思い浮かべるかもしれませんが、実はINDEX関数を使うことで、より柔軟なデータ抽出が可能になります。 特に、行と列の両方を指定してデータを取り出したい場合や、VLOOKUPの制約を回避したい場合に役立ちます。
この記事では、INDEX関数の基本的な使い方から実践的な活用方法までを解説します。

〇目次

  • INDEX関数とは?
  • 使用方法
  • 活用例
  • VLOOKUP関数との比較
  • 読者へ

〇INDEX関数とは?

INDEX関数は、指定した範囲内の特定のセルの値を取得する関数です。
表の中から必要なデータを取り出す作業に役立ちます。

基本構文

=INDEX(範囲, 行番号, [列番号])
  • 範囲: データのあるセル範囲を指定します。
  • 行番号: 取得したい値がある行の番号を指定します。
  • 列番号(省略可): 取得したい値がある列の番号を指定します(1列のみの場合は不要)。

〇INDEX関数の基本的な使い方

例1: 単純な使用方法

例えば、以下の表を使用した場合

行\列A列B列C列
1行目名前年齢部署
2行目田中30営業
3行目佐藤25経理
4行目鈴木35開発

この表の中から「佐藤」の年齢25(セル名:B3)を取得する場合、次のように命令します。

=INDEX(B2:B4,2)

この式の意味は、「範囲B2:B4の中の2行目(佐藤の年齢)を教えてくれ」です。

例2: 行と列を指定する

例えば、「鈴木の部署(開発)」を取得する場合、次のように記述します。

=INDEX(A2:C4,3,3)

この式の意味は、「範囲A2:C4の中の3行目・3列目(鈴木の部署)を教えてくれ」です。

例1と異なり、例2のように複数の列を選択する(範囲要素とする)場合、教えてほしい列も指定する必要があります。

〇INDEX関数の活用例

さて、INDEX関数を皆さんが見た際に、使用例のような形ではなかったかと思います。
それはINDEX関数が、MATCH関数と組み合わせることで強力になり、VLOOKUP関数と使い分けることでデータ処理の幅が広がるからです。 例えば、「鈴木の年齢」を検索する場合、

=INDEX(B2:B4, MATCH("鈴木", A2:A4, 0))

MATCH関数が「鈴木」の行番号を取得し、その行のB列(年齢)をINDEX関数が教えてくれます。

〇INDEX関数とVLOOKUP関数の違い

INDEX関数はVLOOKUP関数と似ていますが、以下の違いがあります。

  • VLOOKUP関数は検索範囲の左端の列で検索する必要があるが、INDEX関数はどの列からでも取得できる
  • VLOOKUP関数は右方向にしか検索できないが、INDEX関数は自由に取得可能
  • VLOOKUP関数は列の挿入・削除で参照がずれる可能性があるが、INDEX関数は影響を受けにくい

まとめ

INDEX関数は、特定の行や列の値を柔軟に取得できる便利な関数です。
特にMATCH関数と組み合わせると、VLOOKUP関数よりも応用範囲が広がります。

読者への問いかけ

あなたの仕事や勉強で、INDEX関数をどのように活用できそうですか?
ぜひコメントで教えてください!

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