📖 一言でこの本は?
この本を一言で表すなら、「好きを言葉にすることで、自分を深く知り、相手と分かち合えるようになる一冊」です。

このブログで「好き」という感動を共有したい!そう思って手に取りました。
軽い読み物としてもぴったりで、心がふっと軽くなるような本です。
📚 本についての紹介
本の構成
ページ数:263ページ

文章は平易で読みやすく、私はおよそ1時間で読み終えました。
ちょっとした空き時間に読める、ライトな読み物としてもおすすめです。
本書は全6章+おまけ構成で、順を追って「好きを語る力」を育てていきます。
- 第1章:“推し”を語るための自己分析
- 第2章:相手に伝えるための準備
- 第3章:実際に誰かに話す方法
- 第4章:SNSなどの場に向けての発信
- 第5章:文章として綴る方法
- 第6章:他人の感想を読むことで、さらに共感を深める
ここにおまけとして、Q&Aが記載されています。
著者について
〇著者名:三宅 香帆(みやけ かほ)
2017年に著作家としてデビューし、2025年に『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』にて新書大賞を受賞という実績を持つ。三宅書店【本を読むモチベを上げるチャンネル】というYouTubeにて選書から本をいつ読むのかなど、実用的なチャンネルとなったいます。

忙しい人たちでも「本と向き合う時間」を持てるよう応援してくれる方、という印象を受けました。
💡 ベスト気づき・心に残ったこと
- 「クリシェ(ありきたりな表現)」という敵の存在
- ポジティブ:ネガティブ=驚きと感動:不快と退屈
- 好きの言語化前に、他人の言語を見てはいけない
第1章では、「推し」や「好き」を語るには、まず自分自身がどこに心を動かされているのかを深掘りする必要がある、と語られています。他人の言葉に引きずられてしまうと、自分の“好き”の純度が下がってしまう。だからこそ、まずは自分の感覚に向き合うことが大切なのだと感じました。
第2章~第5章では、相手との知識の差を考慮しながら、「どう語るか」の方法を会話・SNS・文章それぞれで解説。
第6章でようやく、他人の感想(受注)を読むフェーズへ。ここでは、自分の“好き”を守ったまま、他者とその感情を共有することの大切さが描かれていました。
全体を通して、「感動」や「驚き」といった“好き”のエネルギーを、どうアウトプット・インプットするかが丁寧に描かれており、自分の気持ちに素直になれる読書体験でした。
📌 ぐっときた文
「好き」は、一時的な儚い感情である。
(※『「好き」を言語化する技術』三宅 香帆 著/ディスカヴァー携書 より引用)
「永遠の好きは妄信である」と語られていたことが印象的でした。
つまり、推しをやめたとしても、好きだったことや応援していた時間が消えるわけではない。
“今、この瞬間の感情”の積み重ねこそが、「推す」という行為そのものなのだと気づかされました。

この言葉の前後には、共感と気づきが詰まっていて、何度も読み返したくなるページでした。
🎯 こんな人におすすめ!
SNSでの発信にモヤモヤを感じている人
いざ、あふれる感情を言葉にするときに「やばい」、「好き」、「尊い」しか出てこないことは多々あります。自分の『感情』の瞬間、理由を共有できないことがどれだけもどかしく、抱え込むとストレスとなるかこの時代だからこそ、読むと良い1冊です。
🧩 まとめ
この本を読んで感じたのは、
「好き」という気持ちは、もっと自由で、もっと大切にしていいということ。
無理にうまく言おうとしなくてもいい。
まずは、自分の感情に正直になってみること。
そこから「言葉にすること」の楽しさはきっと始まります。
💬 あなたはどう感じる?
「あなたにとって、“好き”ってどんな感情ですか?」
ぜひ、あなたの思いもコメントで聞かせてください。
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