事務作業ではExcelを使う機会が多く、そのスキルが業務の効率を大きく左右します。
今回は、事務作業で特によく出る関数について簡単に解説します。
①IFERROR関数(エラーを起こしたときの表記方法を指定)
②IF関数(条件によって回答を変える)
③VLOOKUP関数(指定した範囲内からデータを検出する)
「IF関数」「IFERROR関数」「VLOOKUP関数」は、データ処理や検索に頻出する重要な関数です。
例えばVLOOKUP関数は、面接などでExcelスキルを図るために質問されることもあります。これらの関数を理解しておくことで、前任者がどのようにデータを作成したのかを読み解く力もつくので、ぜひ押さえておきましょう!
①IFERROR関数
「エラーが出たときに代わりの値を表示してくれる便利な関数!」
Excelでは、計算や関数の処理がうまくいかないと「#DIV/0!」や「#VALUE!」などのエラーが表示されます。しかし、業務で使う場合、エラーのままだと見栄えが悪く、意味が伝わりにくいこともあります。
そこで活躍するのが IFERROR関数 です。
こちらの関数は「もし、次の式や関数で計算できない、間違えているときは、○○と言って教えてくれ!」という命令です。
関数の式は以下の通り
=IFERROR(要素1,要素2)
〇引数(要素)
・1つ目の要素(値または計算式)
→ ここに計算式や関数を入れます。
・2つ目の要素(エラー時に表示する値)
→ もし計算がエラーになった場合に、代わりに表示する値を指定します。
例えば、『=IFERROR(A1+A2,“データなし”)』の場合、「もし、A1+A2ができないときは、データなしと言って教えてくれ!」という意味です。
Excelは日本語を理解できないため、エラー時の表示メッセージには「””」で囲った文字列を入れる必要があります。
エラーの発生例
エラーが出るケースの一例
- A1に「10」、A2に「5」 → 正常に計算でき、15が表示される
- A1に「10」、A2に「エクセル」 → A1+A2が計算できず、「データなし」と表示される
ポイント
四則計算(+−×÷)では、数値以外の文字が入っていると計算ができず、エラーになります。その場合に IFERRORを使えば、分かりやすいメッセージを表示 できるので便利です。
②IF関数
「条件に応じて異なる値を表示できる便利な関数!」
IF関数は、「もし〇〇の条件が満たされていれば△△を表示し、そうでなければ××を表示する」という命令を出す関数です。
業務では、「数値が一定の範囲内か判定する」「空欄のときに特定の文字を表示する」など、条件分岐をしたい場面でよく使います。
関数の式は以下の通り
=IF(要素1,要素2,要素3)
引数(要素)
・1つ目の要素(条件)
→ ここに比較式を入れます。(例:A1 > 0, B2 = “完了” など)
・2つ目の要素(条件が正しいときの表示内容)
→ 条件が成立した場合に表示する値を指定します。
・3つ目の要素(条件が間違っていたときの表示内容)
→ 条件が成立しなかった場合に表示する値を指定します。
例えば、『=IF(A1>0,“正の数”,“負の数”)』の場合、
・A1が0より大きい場合 → 「正の数」と表示
・A1が0以下の場合 → 「負の数」と表示
Excel関数は日本語を理解できないため、計算式やExcel関数以外を使用する場合は“”で囲ってあげるといわれたとおりに表記してくれます。
また、IF関数では、条件が満たされたときに セルの値をそのまま表示 することもできます。
『=IF(A1>0,A1,”負の数”)』とすると
・A1が0より大きい場合 → A1の値を表示
・A1が0以下の場合 → 「負の数」と表示
このように、数値やセル参照(A1など)を使うときは “” をつけなくてもOK です。なぜなら、A1は「文字列」ではなく Excel内の住所(セルの場所) を指しているからです。
③VLOOKUP関数
「表の中から特定の値を検索して取り出せる関数!」
「もし、指定した範囲内から、指定したものを見つけたら、指定した文字から〇列目のデータを教えてくれ」という命令です。
特に、商品リストや社員名簿など、大量のデータを扱う業務で頻繁に使用されます。
関数の式は以下の通り
=VLOOKUP(要素1,要素2,要素3,要素4)
引数(要素)
・1つ目の要素(検索値)
→ どの値を検索するか指定します。(例:社員番号、商品コードなど)
・2つ目の要素(範囲)
→ 検索対象のデータがある表を指定します。(例:A1:D10 など)
・3つ目の要素(列番号)
→ 取得したいデータが 範囲内の左から何列目にあるか を指定します。(1列目が検索対象、2列目が1、3列目が2…)
・4つ目の要素(検索方法)
→ 完全一致なら「FALSE」、近似一致なら「TRUE」を指定します。
(基本的には FALSE(完全一致)を使うことが多い です)
例えば、『=VLOOKUP(E1,A1:C3,3,FALSE)』の場合、「もし、A1からC3内に、E1と完全に同じものを見つけたら、Aから3列目のデータを教えてくれ」という意味です。
ここで、最初にお話しした条件というのが、
①要素1が不変のものであること
②要素3は要素2で指定し範囲の列の数を超えた数字は、入れられない
③指定する範囲は必ず、要素1で入れた検索値が一番左の列内にあること
以上の3つです。
①から解説していきますと、E1の中にはExcel関数など答えが産出されるものは入ることができないということです。
②はVLOOKUP関数にて出す回答も要素2で入れた範囲内になければならないということです。
③は、VLOOKUP関数は範囲の1番左の列と要素3で指定した列しか見ません。ですので、指定した列がずれるとエラーを起こします。
まとめ
今回紹介した 「IFERROR」「IF」「VLOOKUP」 の3つの関数は、事務作業において特に頻繁に使われる重要な関数です。
関数名 | 主な用途 |
---|---|
IFERROR | エラー時に別の値を表示する |
IF | 条件に応じて表示内容を変える |
VLOOKUP | 表の中から特定の値を検索する |
Excelのスキルがあると、データ処理のスピードが格段に上がり、作業のミスも減らすことができます。また、VLOOKUP関数はExcelスキルの指標として面接で聞かれることも多い ため、しっかり理解しておくと安心です!
「なんとなく知っている」だけではなく、実際に Excelを開いて関数を試してみることが大切 です。これらの関数を活用して、日々の業務をより効率的にこなしていきましょう!
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